仕事に、趣味のDIYに、今なお中古市場でも大人気の軽バン。状態やタイプによっては手頃な価格で手に入る実用性の高い軽バンですが、古い個体も増えてきたため『どこを見て選べばいいの?』と不安になる方も多いはず。
今回は、実際にエブリイDA64Vの5MTバンを購入した経験や、実体験から学んだ『中古車選びのチェックポイント』を公開します。ネットのスペック表だけでは分からない、事前に気が付けるポイント、そして私が買って、随分あとになってからやっと気づいた(笑える)話をお届けします。
現車確認で絶対にチェックすべきポイント
中古車選びは実車を見ると思いますが、もしネットの写真だけで決めようとしていたら、それはNGです。そして実車を見に行く際、お店の方には、購入後の消耗しそうなところなど車の状態をしっかり聞いておくのも大事だと思います。中古車のチェックポイントは多岐にわたりますが、特に以下の4点に目を光らせてください。
① 荷室の傷と「におい」
前のオーナーが「仕事(職人さんや配送)」で使っていた場合、荷室が傷だらけだったり、建築資材やオイルのにおいが染みついていることがあります。逆に、ペット臭やタバコ臭も要チェック。
② エアコンの効き(特にリア)
エブリイは車内空間が広いため、エアコンの効きが重要です。年式が古いものや過走行車は、エアコンのコンプレッサーが弱っていることがあるので、試乗時に「冷風がすぐ出るか」を確認してください。
③ 下回りのサビ(特に雪国・沿岸部エリア)
配送などで冬場もガンガン走っていた車は、融雪剤(塩カリ)で下回りがサビだらけになっているケースがあります。マフラーやサスペンション周辺を覗き込んで、茶色いサビが広がっていないか確認しましょう。
④ スライドドアの開閉スムーズさ
荷物の出し入れで最も酷使される場所です。電動スライドドア(ワゴンの上位グレードなど)の場合は、引っかかりなくスムーズに開閉するか。手動の場合は、ローラーの摩耗でガタついていないかを確認します。
走行距離はどこまで許せる?「10万キロ超え」の真実
軽自動車は「10万キロが寿命」と言われたのは昔の話。今のエブリイはタイミングチェーンを採用しているため、定期的なオイル交換さえされていれば、15万キロや20万キロでも元気に走ります。
- 狙い目: 「10万キロ前後」で、定期点検記録簿(オイル交換の履歴)がしっかり残っている車。価格がグッと落ちるため、コスパ最強のお宝物件になります。
- NG: 走行距離が5万キロと短くても、記録簿がなく、オイル管理がドロドロの車は避けるべきです。
「バン(DA64V)」の「5MT」を選んだ理由
私がエブリイを購入する際、絶対に譲れなかったこだわりが2つありました。
- こだわり①:圧倒的な荷室のフルフラット感 ワゴン(DA64W)も魅力的ですが、シートの厚みがある分、畳んだときに完全に平らにはなりません。その点、バンは割り切った設計なので、シートを畳むと見事なまでの「完全なフルフラット空間」が出現します。これが車中泊や荷物積載には最強です。
- こだわり②:走りの5MT(マニュアル) 以前、マヅダのボンゴブローニーバン(MT)に乗っていたときの楽しさをもう一度味わいたいということもあり、走りの楽しさとダイレクト感、そしてクラッチやミッションの耐久性を考えて5MT一択で探しました。

買ってから気づいた「床以外はワゴンが理想」という(面白)盲点
ここからは個人的なことになりますが、後から気づいたポイントの話になります。荷室のフラットさに注目していたこともあり、バンを選び大満足して、いろいろとパーツ交換レベルでカスタマイズしていました。
例えば、ドアミラーを交換し、シートをヘッド部と分かれているタイプに交換し……とカスタムしているうちに、「あれ?これ、床のフラットさ以外はワゴンが理想だったのでは……?」と気づき始めました。
購入時に考えていたことですが、商用バン特有のソリッドなホワイトを見ていると、「いつかはワゴンのあの、やわらかなパールホワイトに全塗装したいなぁ」なんて夢も膨らんでいます。
アドバイス: 「バンをワゴン風に快適カスタムしていく楽しさ」はDIYの醍醐味ですが、最初から快適性を求めるなら、荷室の段差に目をつぶってでもワゴン(DA64W)を選んだ方がトータルで安上がりになるケースもあります。どちらのタイプか、よく考えて参考にしてもらえると嬉しいです。
実車確認で念の為見てほしい!エブリイのチェックポイント
ここからは、私が実際に購入して「え?!」と思った、めったにないであろうリアルなチェックポイントです。
①座席足元の「雨漏り」と「床下のサビ」
現車確認の際、フロントシート(助手席)の足元に、少し水の跡があるのを見つけました。「最近雨が降ったから、靴の水分がついたのかな?」と軽く思い込んで購入したのですが、これが事の始まりで。
実はこれ、経年劣化から一部の個体の発生する『フロント側から入った雨水が、伝って座席下に入り込んでくる』という雨漏り症状だったのです。
実際の体験談: 数ヶ月して車内に臭いがしてきて、「おかしいな」と、原因をいろいろ探るうちに、床のゴムシートをめくってみてビックリ。普段見えていない床下がかなりサビていました……。 急いでDIYレベルですが、雨水の経路を塞ぎ、サビ転換剤や塗装などの対応を済ませました。が、気づかずに放置すると床に穴が空く原因になります。その後は完全に解決していますが、たまにチェックはしています。ぜひ購入前のチェック時、足元に少しでもシミがある車は、必ずシートをめくって鉄板の状態を確認してください。
② タッチペン補修の裏に隠れた「クリア層の劣化」
購入時、ボディに少し塗装が剥がれている部分があり、タッチペンで補修されていました。「まぁ、中古だしこれくらいは」と思っていましたが、購入後、さらに周辺の塗装がポツリポツリと剥がれて錆てきたのです。
部分的な傷ではなく、紫外線などによってボディ全体のクリア層(塗装の保護層)自体が寿命を迎えていたようです。
私は最初から「全塗装(塗り替え)前提」で購入したので気にしていませんが、もし「綺麗なまま乗りたい」と考えているなら、タッチペン補修が多い個体は全体の塗装劣化を疑った方が賢明です。
まとめ:中古車購入時のおさらい
エブリイは本当に名車で大のお気に入りですが、旧車は、ケア、メンテナンスを楽しめる反面、年式が進んでいるからこそのチェックが必要です。
- 「荷室のフラットさ(バン)」か「全体の快適性(ワゴン)」かの選択は用途を十分に考慮。
- 足元の水濡れ跡はスルー厳禁!必ずゴムシートをめくってのチェックを。
- タッチペン跡は、周辺の塗装が浮いていないか細かく見る
車は何十年も支障無しといかないことはわかっているので、専門のプロにお任せすると同時に、自分の手でケアしていくことも楽しみのひとつで、愛着もわいていくものだと思います。いろいろなことが起こりますが、それ以上に素晴らしい経験が上回って、思い出にも繋がっていきます。

よろしければ、「中古車選びはここを見た方がいい」「こんなすごいカスタムされてた」など、ぜひコメント欄にて教えてください。そのような経験や知識が皆さんの車選びの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
★次回予告★ 次回は、実際にエブリイに乗ってみて「気持ちにもフィット♪「エブリイのMT車」を選んで大正解だった理由」をお届けします。乗りやすさや使いやすさなど、「本当によかった」と関心させられることなど、多々ありますので、簡単にまとめますので、ぜひお楽しみに。

