雨が降っているわけではないのに、助手席の床が濡れていることはありませんか? 実は購入前、中古車のエブリイを見に行ったときに床がほんの少し、ポタポタと垂れた程度濡れていました。その時は気にもとめませんでした。そしてその後、購入したエブリイ DA64Vがどうなったかお話したいと思います。
お知らせ
もしこの記事と同様の症状が発生した場合は、念の為、下記のURLスズキ公式HPにてリコール対象につきましてのご確認をおすすめ致します。
https://www.suzuki.co.jp/recall/check/
はじめ、違和感は車内の匂い
購入時、中古車店の店長さんは、「走行したところギアが入りにくいので、早めにクラッチの修理をしてくださいね」と車の状態を話してくれました。

修理の件を承諾しつつ「その走行時に雨が降っていたのかな?」と床が濡れていたことを尋ねることもなく、その後も気にしてませんでした。
エブリイに乗り始めてしばらく経った頃、車内の匂いが気になり始めました。消臭剤を置いたり、強めの消臭スプレーをしても日に日に匂いが強くなります。
ある日、助手席の足元を見て、また床が濡れているのがわかりました。やっぱりおかしいと思って助手席のマットをめくった瞬間、「え?!」床がかなり濡れていて、さらに錆びていることに驚きました。
慌ててフロアマットやカバーを外して、水を拭き取りました。
最初に疑ったのはエアコンの排水
助手席の足元が濡れると聞くと、まず思い浮かぶのがエアコンです。ドレンホースの詰まりや結露水の逆流ですね。
ところが確認してみると、エアコンを使っていない時期でも濡れています。しかも雨の日だけ症状が出る。これはどうも違うなと思いました。
水漏れの原因を探す
フロアマットを外して観察していると、どうやら水は上から伝ってきている様子。さらに内装を少しずつ外していくと、エアコン配管が車内へ入る部分付近が怪しいことに気付きました。

実際にホースで水をかけながら確認すると、
ポタ…
ポタ…
と助手席側へ水が落ちてきました。原因はここでした。
エブリイDA64Vではエキスパンションバルブ周辺を通る配管がバルクヘッドを貫通しています。その周辺のシール材やスポンジが経年劣化すると、雨水の侵入経路になることがあるようです。
DIY修理の方法
エキスパンションバルブ周辺を簡易防水処理
私の場合はエキスパンションバルブ周辺のシール部分を補修しました。
作業内容としては、
- 回りの配線やワイパーモーターのカバーを外す
- ウォッシャータンクを取り外す
- エキスパンションバルブ付近を確認
- 劣化したシール部分を清掃
- テープで上と横からの侵入を止める防水処理を施す
- 散水テストで確認
という流れです。
特別な工具は必要ありませんでしたが、狭い場所なので少し根気が必要でした。雨漏りの原因と思われるエキスパンションバルブ周辺も清掃しました。

本来ならゴム部品やシール類を新品交換するのが理想かもしれません。ただ今回は状態を確認しながら、防水テープを使って雨水が侵入しないよう対策してみました。
応急処置に近い方法かもしれませんが、結果としては十分効果がありました。補修後に散水テストを行いましたが、水漏れは完全に止まりました。
サビついた床の修復
今回の雨漏りで一番ショックだったのは、水漏れそのものより床のサビでした。発見が遅かったこともあり、マットをめくると想像以上に赤サビが広がっています。
正直なところ、「もっと早く気付いていれば…」と思いました。ただ、このまま放置するのも嫌だったので、自分なりに補修してみることにしました。
まず赤サビを黒サビへ転換するタイプのサビ転換剤を塗布。乾燥後に白色のサーフェーサーを吹き、その上からボディーカラーで塗装しました。
修理のプロが見ればもっと良い方法があると思います。あくまでDIYでできる範囲の補修です。
見つけにくい状況による発見の遅れ
この症状、意外と厄介です。ほんの少し濡れてるかなという見た目ですが、フロアマットの下は大変な事態が起きている状態。発見が遅れます。気付いた頃には、
- マットがびしょ濡れ
- フロアにサビ
- 車内がカビ臭い
という状態になっていました。何か違和感を感じたときは、一度マットをめくって確認した方が良いかもしれません。
修理した後は
実は修理後もしばらくは不安でした。雨が降るたびに助手席のマットをめくって確認していたくらいです。でも何度雨が降っても床は乾いたまま。あれだけ悩んでいた水漏れが再発しないことに確信できた時は本当に安心しました。

エブリイDA64系は年式的にもゴムやシールの劣化が出始める時期だと思います。もし同じように助手席の床が濡れている方がいたら、一度エキスパンションバルブ周辺も疑ってみる価値はあるかもしれません。
私は完全な部品交換ではありませんでしたが、今のところ再発もなく安心して乗れています。こうして少しずつ手を入れながら維持していくのも、古いエブリイの楽しみのひとつなのかもしれません。
修理したことでの気付き
今回一番驚いたのは、「助手席の床が濡れている=エアコンの故障」ではなかったことです。実際には車外から侵入した雨水でした。
エブリイDA64系は年式的にも20年近く経過している車両が増えてきました。ゴムやシール材の劣化は避けられません。だからこそ、故障ではなく経年劣化として付き合っていく視点も大切だと感じました。

皆さんが、このように助手席の足元が濡れるような経験をしないことを祈りますが、私は原因を見つけるまでかなり遠回りしました。
もし同じ症状があった方や、別の場所から雨漏りしていた方がいたらぜひコメントで教えてください。エブリイは個体差も大きくなってきています。いろいろな経験や知識によって皆さんのカーライフがさらに楽しく、さらに充実すると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

