冬の車中泊で一番つらいのは寒さだと思っていました。ところが実際に車中泊を繰り返していると、寒さ以上に気になり始めたものがあります。
それが「換気」です。きっかけは体調不良の原因解明で購入した「CO₂センサー」でした。車内に置いて様子を見ていると、想像以上の速さで数値が上昇。
『え、こんなに早いの?』と驚いたのを覚えています。今では冬でも少し窓を開けて寝ています。寒いか酸素かと聞かれたら、やっぱり酸素の方が大事ですからね(笑)。それについて詳しくお話していきます。
寒さ対策のひとつ「冷気を入れない」は正解?
冬の車中泊。静かな夜と澄んだ空気は、この季節ならではの魅力があります。

ただ、寒いんですよね(笑)。当たり前ですが、本当に寒い。そこで私は少しでも暖かく過ごそうと考えました。
冷気の下へ行こうとする特性を利用して、荷室を一枚の大きなビニールで下から上に(箱の受ける側のように)仕切り、その内側、側面も別のビニールで覆い、なるべく小さな空間にする。
もちろん窓もしっかり閉める。暖気を逃がさないように工夫する。当時は「なかなか良いアイデアじゃないか」と思っていました。

ところが、車中泊を何度か繰り返しているうちに気になることが起きました。夜中や朝起きるとき胸に違和感が。強い痛みではないのですが、少しの時間、締め付けられるような感じがありました。
最初は気のせいだと思いました。年齢のせいかもしれないし、寝る姿勢が悪かったのかもしれない。
でも何度か同じようなことが続くと、「もしかして密閉しすぎているのかな?」と思うようになりました。
気になってCO₂センサーを購入
そこで調べてみたところ、面積と時間の二酸化炭素濃度の計算式があって、数時間は心配ないようでしたが、睡眠時間の方が多いようだったので、念のため購入したのが「CO₂センサー」でした。

正直なところ、その時点では半信半疑。「そんなに変わるものかな?」という気持ちもありました。ところが実際に車内へ持ち込んで測定してみると驚きました。
数値が思った以上のスピードで上昇していくのです。最初は安全の数値だったものが、しばらくすると換気を促す表示に変わります。そして、想像以上に早くマックスの数値に。

その画面を見ながら、「えっ、こんなに早いの?」と思わず声が出ました。
もちろん状況によって数値の変化異なると思います。車の大きさや人数、気温や換気状況によっても違うでしょう。それでも私にとっては十分な衝撃でした。密閉した空間で眠ることを、少し軽く考えていたのかもしれません。
寒さより酸素を優先するようになった
それ以来、車中泊の考え方が少し変わりました。以前は寒さとの戦いでした。今は換気とのバランスです。冬は少しでも暖かくしたい。でも換気もしなければならない。なかなか悩ましい問題です。
現在はCO₂センサーの数値を見ながら、夜間も完全に締め切ることはやめて、最低限の窓開けと換気は必ず行うようにしています。
寒いです。正直に言うと寒さを通り越して、鼻が痛い時も(笑)。でも、「暖かいけど空気が悪い」より、「少し寒いけど空気が良い」方が安心して眠れます。

別の工夫をするようになって、寝袋とインナータオルケットを2枚に、フードの紐をキューっと引っ張って、鼻だけ出す。よっぽどの時の為にUSB電熱敷パッドも敷くようになりました。
そして不思議なことに、換気を意識するようになってからは胸の違和感も徐々に気にならなくなりました。もちろん本当に原因がCO₂だったのかは分かりません。ただ、少なくとも私にとって換気を見直したことは大きな意味がありました。
結露は換気不足のサイン?!
もうひとつ面白い発見がありました。
それは結露です。窓や荷室内側の結露がなくなりました。空気はほぼ外ですし、冬、空気は乾燥しているので当たり前でもあるのですが。

以前は、冬の車中泊では窓がびっしり曇り、「冬だから仕方ない」と思っていました。でもCO₂センサーを使い換気するようになってから変わりました。
換気をすると数値が下がる。同時に結露も減る。
もしかすると結露は、「そろそろ換気した方がいいですよ」というサインの役割も果たしていたのかもしれません。
もちろん結露の原因は湿度なので単純な話ではありません。それでも換気と結露には深い関係があることを実感しました。
実は自宅でも効果が?!空間暖房から身体暖房へ
そして、さらに驚いたのはここからです。せっかく買ったCO₂センサーなので、自宅でも使ってみました。
すると冬場の部屋でも意外と数値が上がることが分かりました。そこでセンサーを見ながら締め切っていた窓を少し開けて、定期的に換気扇を回すようにしてみたのです。
すると長年悩まされていた結露がピタリとなくなりました。本当に驚きました。窓の水滴を毎朝拭いていたのが嘘のようです。
もちろん地域や住宅環境によって結果は違うと思います。ですが私の環境では換気の効果をはっきり感じることができました。
が、やっぱり寒いです。
ですが、この体験で、換気したときの冷気ごと温めるという考え方に変わりました。そして、昔の日本人が空間を温めるのではなく、隙間風も許容しながら、囲炉裏や火鉢などで身体を温めるという話を思い出し、深く納得。自宅では足元ヒーターなどで過ごすようになりました。
今では車中泊の必需品です!
もしもの話ですが、車中泊を始めた頃の私に「いつかCO₂センサーが必需品になるよ」と言っても信じなかったと思います。ベッドや収納なら分かります。でも空気を測る機械ですからね。
ところが今では車でも自宅でも欠かせない存在になりました。車中泊では快適性を追求したくなります。断熱したくなるし、隙間も塞ぎたくなる。私もまさにそうでした。
でも快適性を追求するほど、換気の重要性も忘れてはいけないのだと実感しています。

これから車中泊仕様を作る方は、ベッドや収納だけでなく「空気」も少し気にしてみると面白いかもしれません。案外、一番大切なのは目に見えない部分なのかもしれませんね。
よろしければ、「こんな工夫をしてます」「車内でこんなことが」など自由にコメント欄にてお聞かせください。皆さんの経験や知識に、いつまでも健康でさらに車中泊ライフが楽しめますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。

